第3007回 The Lady and the Unicorn

September 15, 2013 § Leave a comment

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今年日本で開催された「貴婦人と一角獣」展
中世欧州美術の最高傑作と言われているタペストリーの連作で
15世紀のフランドル地方で織られたと言われている

国際美術館に展覧会を見に行ったのだが
このタペストリー6枚の意味、特に6枚目の「我が唯一の望み」についても
「何を意味しているのかはよくわかっていない」
と記載されていた

ユニコーンはイエス・キリストその人
貴婦人はイエスの妻であったマグダラのマリアと
それが象徴する「女神信仰」だろう
ローマ・カトリックとは異なる、イエス以前から伝わる古代信仰を尊ぶ集団が
マグダラのマリアとともに、南フランスに亡命したという言い伝えがある

中世の西欧美術は、カトリック教会により抹消された
イエス本来の教えへの献身を、暗喩でモチーフとしているケースが非常に多い
傑作と言われている作品で、その意味がよくわからないものがあれば
そのパターンだと考えていいと思う

このタペストリーの貴婦人は
左にライオン、右にユニコーンに挟まれているが
これは古代からの正当な王権を継承しているという意味で
日本の神社の狛犬もこの構造になっている

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第3006回 Ancient Egypt

September 7, 2013 § Leave a comment

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古代エジプトでは、その多くの期間において
貨幣が流通していた形跡が見つかっていない
要するに、お金というものが存在しなかった

貨幣が地中海の周辺から流入し貨幣経済となったのは
王朝末期のプトレマイオス朝からと言われている

古代エジプトは非常に高度な文明であり
貨幣経済に至っていない未開の文明であった
という解釈は成り立たない

むしろ、我々が生きている現代の文明こそが未開の後進的な文明だと言える

第3005回 勝ち組と負け組

September 3, 2013 § 2 Comments

Brazil

太平洋戦争後、日系人が多くいたハワイやブラジルでは
「勝ち組」と「負け組」というグループが出来た

「勝ち組」は、日本が戦争に勝ったと信じる集団
もしくは負けたということが信じられない集団
「負け組」は、負けたと知っている集団

「勝ち組」と「負け組」はお互いに激しく憎み合い
(といってもほとんどは勝ち組が負け組を迫害するというパターンだが)
一部では殺し合いにまで発展した

そのような現象が起きたのは
両国とも戦時中は日本語の出版等が禁止されたのと
主に一世の日系人は英語やポルトガル語が出来なかったため
現地の新聞が読めなかったためである
仮に読めたとしても、日本の敗戦を書く新聞はプロパガンダと思ったのだろう

「勝ち組」と「負け組」の抗争は、終戦後も10年以上続き
ブラジルでは1970年代まで、勝ち組が多く存在したという

この現象が日本人だけに特有の現象なのかどうかが、とても気になる

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