第2859回 Moral Hazard

March 31, 2012 § Leave a comment

311以降に東京電力のまわりで起きていることは
非常に重大なモラルハザードであり
その原因は経済に対する過度の依存である

公的資金という名の税金の東京電力の投入は
既に政府の歳入の数%というレベルに達している

ものごとから正義や公平さが失われたとき、その全体が速やかに崩壊していく
非常に残念な話ではあるが
東京電力と政府を巡るモラルハザードは
日本経済全体を失墜させる分水嶺になるだろうと予感している

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第2858回 Evacuation

March 30, 2012 § Leave a comment

福島県や関東からの避難を呼びかける人がいる一方で
それに対して「デマで不安を煽る行為」と非難する人がいる

実際問題として避難することで
仕事と収入を失い
家をローンで買っている場合は最悪ローンだけが残るし
何より子どもが幼稚園や小学校に行っている場合
慣れ親しんだ学校から突然離れるのは大きなストレスとなるだろう

現代の標準的な社会人の場合
上記の障害を全て乗り越えて避難するということは
ほぼ不可能に近い
また、避難先で慣れない無職の不安定な生活をするよりは
家族全員で被曝して一緒に死んだ方がマシ、という考え方もできるだろう

避難するかどうかというのは
人間の持つ社会性と生命性の二律背反のテーゼということもできる

第2857回 De-motorization

March 29, 2012 § Leave a comment

原発事故と関係があるかどうか不明だが
凄惨な自動車事故が多い
よく原発事故と交通事故を比較する人がいるが
僕はそもそも現代社会の自動車のあり方自体にも大きな疑問を持っている

都会では自動車の使用自体を必要最小限に抑えることは可能だし
少なくとも歩行者の安全は全く尊重されていない
自動車は貴重な地面を占拠しすぎている
そもそも、自動車のような巨大で高価なモノが、私有が前提で使用されるのは間違っているんじゃないかと思っている
都会の交通インフラは、路面電車や大八車のようなより安全なものに切り替えることは可能だ

自動車そのものを使用しないのは難しいかもしれないが
「自家用車」というシステムは今後小さくなると思っている

第2856回 Summer 1966

March 28, 2012 § Leave a comment

1966年の東海原発の稼働以来
46年ぶりに原発が全く稼働しない季節がやってくる

もはや国内での原発の新規建設は100%無理ということを考えると
原子力発電は20世紀後半から21世紀初頭にかけての
ごく短い期間のみに運用された
考えられないくらいに愚かしい発電方法だったということで後世の記録に残るだろう

もしこのまま原発が再稼働せず
全ての原発が廃炉になるとすると
原子力発電の期間は46年だったということになる
原子力産業が今後盛り返すことはありえないだろう
電力会社の現在の抵抗は、断末魔の反逆なのである

第2855回 Resumption

March 27, 2012 § Leave a comment

関西電力が必死に再稼働させようとしている大飯原発

あまり国民に知られていないが
大飯原発は、コンピュータシミュレーションによるストレステストを経ているだけで
福島の原発事故を受けた、何の対策も施されていない

どれどころか、安全対策においては
福島第一原発をはるかに下回る水準なのである
要するに、何の改善もしていないのである
当然ながら、住民への安全対策も何ら講じていない

正直、関西電力に対しては
愚かさを通り越して狂気を感じる
とはいえ、これこそが電力会社と原子力産業の本質なのだ

第2854回 Zeitgeist

March 26, 2012 § Leave a comment

人間の精神が、時代の状況や環境により形成されるのは
個人としてはなかなか実感できないが、間違いないことだと思う

1945年以降の時代精神を見ても
1945年から1964年(東京五輪)頃までの戦争の総括と占領期、戦後民主主義の非常に混乱した時期
1964年あたりから1989年までの米ソ冷戦の時代(常に核戦争の危機があった)
1989年から2011年の失われた20年(実は最も平和で繁栄した時代)
2011年以降の、原発事故以降の時代

2011年以降は、生活の全て、生きていく全てに覚悟が必要な時代であり
その中で何が大切かを常に意識しないといけない時代だ

第2853回 Uranium Enrichment

March 25, 2012 § Leave a comment

ウラン濃縮を巡って、イランや北朝鮮は常にIAEAともめている
ウラン濃縮とはつまり、核燃料や核兵器を製造するための基幹技術である

天然ウランには、核分裂を起こさないウラン238が99.3%、核分裂を起こすウラン235は0.7%しか含まれない
よって、ウラン235の濃度を高める濃縮を行い
原発や原子爆弾の燃料となる低濃縮ウラン、高濃縮ウランを抽出するのである
原子力発電の燃料を作る技術と、原子爆弾の燃料を作る技術は全く同じである

ウラン濃縮技術があれば核兵器が持てるので、ウラン濃縮の技術は厳しく管理されている
英米仏各国も、日本に対してその技術はオープンにしていない

そして一点大事なポイントは、原発を動かすウラン235は、天然ウランの中にわずか0.7%しか含まれていないという点
元々、エネルギー資源ではないのである

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